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スカシユリ、鉄砲百合、カサブランカ

鉄砲を向けた様な形のてっぽうゆり

豪華な姿でよい香りのするカサブランカ
 ゆりはユリ科.多年性球根.琉球原産.
鱗茎は扁球形、葉は披針形で長さ約15センチ.
茎頂に放射相称の白い漏斗状の花を横向きに単生または総状花序につける.
 花は芳香があり、内外花被片は3枚ずつで雄蕊は内外2輪に3本ずつ.

 ユリは茎が細くて花が大きく、風に揺れるので、昔はユレと言ったのがユリに変わったという.
 <ひとこと>
 スカシユリは花弁に斑点、基部が狭くて隙間で向こうが透けて見えるのでついた和名.
 鉄砲ユリは高さ0.5〜1米で、和名の由来は花の形が昔の鉄砲に似ているからという.
カサブランカは日本原産のユリから改良されたオリエンタル・ハイブリッドと呼ばれるユリの品種の代表で、1米以上になって数個の花をつける白花の大輪名花.
  (撮影:'02/5、'03/5〜6、'05/6〜7、'07/6、'08/5〜6、'09/6、'10/6、'12/6)

淡いピンクのスカシゆり

濃い黄色のすかしゆり

鉄砲百合の蕾と花
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カサブランカの蕊と葯

基部が綺麗なすかし

八重のユリ

 <物語> 神話や聖書にもよく出てくる花で、聖書や賛美歌では白ユリは聖母の花.アダムの妻イブは、蛇にだまされて禁断の果実を食べ、エデンの楽園を追われて流した涙が地に落ちてユリになったと云う.
スペインでは、魔法で動物にされた人間を元通りにする花.
独民話では、ハルツの山麓に住んでいた美しい少女アリスが、乗馬をしていたラウエンブルグ公にみそめられて強引に城に連れていかれようとしたとき、姿を消してその後にユリが生え、彼女の清らかさが伝えられている.
 

たなさんの庭の花
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