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わた(棉)

毎日、数個の花が、
すこし下向きに咲く

黄色く咲く花と、蕾

夕方は赤味がかり萎む
(奥右側の花)
 繊維植物として古代から世界中に栽培.茎が木質化するのは多年草で、綿を採るのに栽培するのは1年草.日本のはアジア棉の系統で、紡いで木綿糸とし綿布を織る.種子は綿実油として天ぷら油に使う.
 あおい科.1年草.熱帯アフリカ原産.高さ0.6〜1米.葉は互生し、葉身は掌状に3〜9裂.花は5弁花で葉腋につき、クリーム色が主で、白、ピンクもある.
 花後、子房が成長し、苞に包まれた卵形の果実を結ぶ.内部は数室に分かれ、各室に数個の種子が出来る.種子は種皮細胞の一部が綿毛として発達し、果実が熟すと3〜5裂して白い花のように見えるので綿花と呼ぶ.
 <ひとこと>
 古くは蚕(かいこ)から製する真綿(絹綿)を用いたが、戦国時代から江戸時代にかけて植物のワタから製する木綿綿(木綿)が普及した.現代では、化学繊維からも製する.
 蕾の形が三角おむすびのようで、面白い.花の色は、夕方には赤味を帯びてくる.実のなり始めは蕾と紛らわしい.綿は3つに分かれて出てくる.
 綿が鈴なりに出来たらドライフラワーにするとよい.
 (撮影時期:’02.7/29〜8/22、実:9/18、22)

花後の実が膨らみ(左)、
3裂して綿が出てくる(右)

本物の綿(木綿)が出来る
 

たなさんの庭の花
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